2023（令和5）年度事業計画

活動方針

• 「誰もが、学びたいときに学びたい場所で、自由に学べる社会を作る」ことを理念として活動します。
• 障害学生の大学進学はもちろん、小・中・高等学校でのインクルーシブ教育、特別支援教育、生涯教育と自立生活に関し、情報収集、他団体との連携、政策提言など、障害当事者ならではの視点を活かして積極的に活動します。
• 障害学生・障害当事者の発掘に力を注ぎ、障害者の高等教育の分野の拠点となるよう活動します。
• 2022年６月15日一般社団法人の法人格を取得しました。法人としての団体運営の基盤の安定化を図ります。

各事業別重点項目

1. 「大学における障害学生の受け入れ状況に関する調査」等、調査関連事業

• 「大学における障害学生の受け入れ状況に関する調査2023」を実施します。
• これまでの各障害に加え、知的障害の受験配慮と授業での支援について、より詳細に調査します。
• すでに実施した2022調査についてデータを分析し、障害学生支援の動向を明らかにし、情報誌とホームページで公開します。
• 多角的な視点でデータ分析を行い、情報を発信していきます。

「大学における障害学生の受け入れ状況に関する調査2023」実施スケジュール
５月16～30日　全国の大学に調査依頼文と要項を発送
６月１日　調査開始
10月31日　調査回答締め切り
12月5日　調査回答最終確定
2024年１月15日　『大学案内2025障害者版』発行

2. 障害学生支援に関する相談・情報提供事業

• 主として大学受験や学生生活、学内サポートに関する相談に応じます。
• 電話・メール・来所、オンライン会議システムZoomを用いて相談を行います。プライバシーに配慮し、現在困っていること今後目指したい目標など、利用者に寄り添い丁寧に聞き取ります。
• 必要に応じて受験生とともに大学を訪れて障害学生支援の担当者と話し合い、要望書を提出するなど、積極的に支援し問題解決を図ります。
• 大学向けに法人会員制度を設けました。障害学生に対する合理的配慮に関するサポートや、障害学生支援に関する相談などに応じます。
• 進学相談会をオンラインで開催します。

進学相談会スケジュールと内容
①2023年４月１日（土）13時３０分～15時３０分　内容：大学入学・進級時の不安や困りごと。対象:今年度大学に入学予定の方および現在大学在籍中の方
②５月２7日（土）13時３０分～15時３０分　内容：高校の進路面談、大学のオープンキャンパスを見据えた進学相談　対象:高校２、３年生、社会人で大学受験を目指す方
③７月29日（土）内容: 大学入学共通テストにおける配慮申請を前に配慮申請などの相談対象:2024年度入試で配慮申請予定の方
④１０月14日（土）13時３０分～15時３０分 内容:今後の進路についての悩みごと 対象:高校１、２年生対象


3. 『情報誌・障害をもつ人々の現在』等、機関誌発行事業

• 毎号巻頭に、障害学生の体験談「先輩からのメッセージ」を掲載し、体験したからこそ話せるメッセージをお届けします。
• 大学受け入れ調査の最新データ分析をはじめ、障害学生支援に関してタイムリーな内容を掲載します。
• 前年度に引き続き、スポーツや映画など様々な話題を盛り込んで、紙面を充実させていきます。

2023年度の発行日（予定）
120号　2023年７月１日
121号　2023年10月１日
122号　2023年12月28日
123号　2024年3月15日


4. 「障害をもつ学生交流会」等、学生交流事業

• 障害学生、卒業生のピアサポートと情報交換の場として「グループ障害学生ネットワーク」を運営します。全国に住む障害学生・卒業生の交流と、各自の活動アピールの場です。
• 「新型コロナウイルス感染症（Covid19）に伴う障害者に関するアンケート」を継続的にSNSで公開します。
• 年2回「障害をもつ学生交流会」をオンラインで実施します。「こんなテーマでやりたい、やってほしい」というご意見・ご要望を是非お寄せください！日時や内容の詳細は決まり次第ホームページと情報誌で掲載いたします。

「障害をもつ学生交流会」の目的
１．普段、全国各地に散らばって互いに知り合うことも少ない障害学生同士の交流と情報交換
２．障害をもつ学生自身によるエンパワメント（一人でも多くの障害学生が、より快適な学生生活を送れるように）
３．異なる障害をもつ当事者同士のコミュニケション（互いの交流を通じて、そこから見えてくるものを感じ取る）
４．障害をもつ高校生・大学生間の交流
５．障害のある・なしを越えて、周りの人と交流をすること


5. 障害学生支援に関する啓発・広報事業

広報事業

• 全国障害学生支援センターの公式ホームページ、Twitter、Facebookで広報します。
• 全国の特別支援学校に加えて高等学校（通信制含む）や図書館、都道府県などにある発達障害・精神障害関連の支援センターや就労支援施設において『大学案内2024障害者版』とセンターの活動を広く知っていただけるよう広報します。
• 地域のイベントに参加し、顔の見えるつながりを大切にしながら、地域の一員としてできることを模索していきます。その具体的なこととして、地元相模原市内の企業などに、協賛や寄付など活動への協力も呼び掛けていきます。
• Webサイトを通じてボランティアを募集します。
• 法人運営基盤整備のために、寄付を募集します。
• 活動への協力依頼
• ボランティア募集
  センターホームページ、ボランティア情報サイトactivo
• 寄付募集
  センターホームページ、ヤフーネット募金、つながる募金（ソフトバンク）
• 広告協賛
• 機関誌『情報誌・障害をもつ人々の現在』
  　　 以下、号数・広告締め切り日
  120号5月31日、121号8月31日、122号11月24日、123号2024年２月15日
• 書籍『大学案内2025障害者版』　2023年6月１日募集開始予定
• Webサイト　全国障害学生支援センターホームページ　常時募集　掲載開始月は無料

外務事業

• 当事者の立場から障害学生の実情を明らかにし、教育や福祉の分野で政策課題として取り入れられるよう要望していきます。
• 全国の障害学生支援をよりよく円滑に行えるよう、他の地域の障害学生支援に取り組む団体と関係を深めていきます。また「障害学生支援団体」にご登録いただけるよう、積極的に呼びかけていきます
• 大学案内2024障害者版』掲載のデータを活用した障害学生支援に関する内容はもちろん、様々な障害に関する理解や自立生活などテ当事者ならではの視点で、オンラインでの各種講演活動を実施できるよう体制を強化します。
• 2021年度からスタートした法人会員を中心に、コンサルティング事業を展開します。

全国障害学生支援センター実施のコンサルティング事業
1．障害学生支援分析：当センターの最新の「大学における障害学生の受け入れ状況に関する調査」の結果から、現状を分析し、よりよい支援内容を提案します。※法人会員大学の方は無料。
2．教職員研修（FD・SD研修）を実施します。※法人会員大学の方は割引価格。
3．大学修学支援事業のコンサルティングを実施します。※法人会員大学の方は割引価格。
4．教職員対応要領や、各種規定等のマニュアルを作成します。※法人会員大学の方は割引価格。


6. 助成金単年度事業

• 知的障害学生に対する大学の合理的配慮（NHK歳末たすけあい配分金（社会福祉法人 神奈川県共同募金会））〔取得済み〕
  申請理由
  当センター実施の「大学における障害学生の受け入れ状況に関する調査2021」（2021年7～12月）によると、知的障害学生は381校中21校に48人が在籍しています。しかし当該学生に対する配慮の必要性はもちろん、他の障害に比して、知的障害学生が大学に進学するということ自体認知されていないのが実情です。一方当センターでは進学希望の知的障害学生からの相談がふえています。そこで、知的障害学生の受験・在籍・卒業人数を把握し、大学における受験時の配慮や入学後の支援状況を明らかにするとともに、今後の当該学生への合理的配慮の在り方を模索します。
  具体的な事業内容
  「大学における障害学生の受け入れ状況に関する調査2023」（2023６月１日～10月31日実施予定）では、知的障害学生の詳細な受験・在籍状況に加えて、受験時の条件や受験時の配慮の詳細、さらに授業での支援について選択肢を大幅に拡大し、知的障害学生に関して受け入れ状況や合理的配慮について、詳細なデータを収集する。その結果を『大学案内2025害者版』（2024１月31日発行予定）およびホームページで公開する。
  知的障害のある学生当事者の体験者および大学の支援担当者の声を機関誌『情報誌・障害をもつ人々の現在』およびホームページで公開。
  AO入試、オンライン入試など、多様化する入試形態での障害学生に対する合理的配慮についての状況を調査する。
  
• 「障害をもつ学生交流会」等、広報活動（相模原市社会福祉協議会ボランティアグループ等福祉活動助成、申請予定） 「障害をもつ学生交流会」を実施し、障害学生・卒業生同士の情報交換・学びの場を提供します。（2023年度中に2回予定）また、大学を目指す高校生、大学に在籍中の障害学生向けに進学相談会を実施します（年４回）。
  
• イオン幸せの黄色いレシートキャンペーン（継続見込み）
  　イオン相模原ショッピングセンターでの登録団体として、引き続き募金をいただけることになりました。当センタースタッフも毎月11日にはお店でキャンペーン協力の呼びかけを積極的に行います。いただいた募金は事務用品やイベントなどで有効に使わせていただきます。