全国障害学生支援センター Nationwide Support Center for Students with Disabilities (NSCSD)
HOME
団体概要
活動計画・報告
2017年度活動計画
2017(平成29)年度活動計画
~今年度はこんな活動をします!~
活動方針
「誰もが、学びたいときに学びたい場所で、自由に学べる社会を作る」ことを理念として活動します。
障害学生の大学進学はもちろん、小・中・高等学校でのインクルーシブ教育、特別支援教育、生涯教育と自立生活に関し、情報収集、他団体との連携、政策提言など、障害当事者ならではの視点を生かして積極的に活動します。
障害学生・障害当事者の発掘に力を注ぎ、障害者の高等教育の分野の拠点となるよう活動します。
各事業別重点項目
「大学における障害学生の受け入れ状況に関する調査」関連事業
「大学における障害学生の受け入れ状況に関する調査2017」を実施します。「障害者差別解消法」施行後初めての実施で、質問や選択肢を見直し、より質の高い情報が提供できるようにします。
前回の調査(『大学における障害学生の受け入れ状況に関する調査2013』2013年10月~12月実施)の回答率72%以上の回答率を目指します。
今回の調査実施以後も、通年にわたって大学に回答いただけるようプログラムを構築することで、受験生にタイムリーな情報が提供できるようにします。
昨年に引き続き「公立学校における職員対応要領整備状況調査」をDPI日本会議と共同して実施します。
相談・情報提供事業
主として大学受験や学生生活、学内サポートに関する相談に応じます。また小・中・高等学校でのインクルーシブ教育、特別支援教育、生涯教育と自立生活に関する相談も受け付けます。
プライバシーに配慮し、現在困っていること、今後目指したい目標など、利用者に寄り添い丁寧に聞き取ります。
必要に応じて受験生とともに大学を訪れて障害学生支援の担当者と話し合ったり、要望書を提出するなど、積極的に支援し問題解決を図ります。
国公立大学向けに差別解消法の「職員対応要領」作成へのコンサルティング活動や、私立大学向けに「対応指針」の学内適用に対応する体制づくりのコンサルティングなど、障害学生支援に関する相談、各大学の障害学生支援室等の外部評価などに応じます。
『情報誌・障害をもつ人々の現在』の発行
墨字版、テキスト版、点字版の3媒体で年4回定期発行します。
「センターの情報誌だから載せられること」を大切にし、当事者がありのままの自分を表現できたり、学生支援に特化した内容を集めるなど、人脈とセンターのよさを活かした誌面作りを心がけます。
障害学生自身の声はもちろん、学生をサポートしている人たちの声や各分野で活動する障害当事者の紹介も多方面から掲載します。
2017年度の発行日と主な内容(予定)
96号 2017年7月1日先輩からのメッセージ、大学調査今回の見どころ、連載共にいきる等
97号 2017年10月1日 先輩からのメッセージ、受験Q&A、連載共にいきる等
98号 2018年1月1日 先輩からのメッセージ、会員の集い開催しました、連載共にいきる等
99号 2018年3月15日先輩からのメッセージ、地域交流会開催しました、連載共にいきる等
学生交流事業
公式フェイスブックを使ってセンターの活動や障害学生支援の関連情報を時事伝えていくほか、全国の障害学生・大学など、より多くの一般の方との交流と情報交換を活発にします。
障害学生・卒業生のピアサポートと情報交換の場として「グループ 障害学生ネットワーク」を運営します。全国に住む障害学生・卒業生の交流と、各自の活動アピールの場です。
障害当事者の視点を生かし、たとえば教育現場での差別解消法や合理的配慮に関する学習会、発達障害に関する学習会、自立生活に関する情報交換会などを企画しています。
啓発・広報事業
障害を持つ大学生・卒業生に障害学生支援のための広報啓発活動に積極的に参加してもらうことで、彼らの社会参加の機会を広げるとともに、後輩へのエンパワメントにつなげていけるよう支援していきます。
外務事業
2016年度の文科省「障害のある学生の修学支援に関する検討会」で取りまとめられた「第二次まとめ」や、教育分野における合理的配慮について、大学をはじめ、広く多くの人に知っていただけるよう講演していきます。
DPI日本会議の常任委員選出団体、DPI東京行動委員会の役員団体として、障害学生の実情を明らかにし、教育や福祉の分野で政策課題として取り入れられるよう要望していきます。
広報事業
全国の特別支援学校、小・中・高等学校の特別支援学級、図書館などに『大学案内障害者版』と当センターの活動を広く知っていただけるよう広報します。
地域のイベントや、障害を持つ子どもや学生の集まる場に参加し、顔の見えるつながりを大切にしながら、社会の一員としてできることを模索していきます。
センターの活動基盤を安定させるために、スタッフ・ボランティア等人材の育成、協賛や寄付募集、助成金活用等財源の確保、会員など支援者確保のための広報に取り組みます。特に『大学案内障害者版』の新刊発行に向けて、広告による協賛を募集します。
全国の障害学生支援をよりよく円滑に行えるよう、他の地域の障害学生支援に取り組む団体と関係を深めて行きます。
助成金単年度事業
「相模原市・町田市地域交流会2016」(相模原市社会福祉協議会ボランティアグループ等福祉活動助成) 高等学校・特別支援学校・大学の教職員、生徒・学生、保護者を対象に「相模原市・町田市地域交流会2017」を開催します。地域の方にセンターの活動や障害学生支援に関して知ってもらう機会として開催しています。毎年障害者と学びに関して一つのテーマを設定し、講師を招いての講演と、参加者による交流を行います。(2018年1月予定)
イオン幸せの黄色いレシートキャンペーン 登録団体として募金をいただいています。センタースタッフも毎月11日にはお店でキャンペーン協力の呼びかけを積極的に行います。いただいた募金は事務用品やミニ交流会・地域交流会などで有効に使わせていただきます。
障害をもつ学生のための人的リソースに関するデータベース整備事業(NHK歳末たすけあい配分金(社会福祉法人 神奈川県共同募金会))「障害者差別解消法」施行に伴い、教育の場でも障害学生に対する合理的配慮の実施が重要な課題となっています。具体的には障害の重度化・多様化に伴い、受験時や授業での配慮、学内外の生活での介助等、個々の学生のニーズに応じたきめ細かな配慮が法的に求められます。そこで個々の学生が必要とする合理的配慮について把握するとともに、大学内の障害学生支援室、学内外で支援を行う点訳や手話などのボランティア団体、同様の障害やニーズを持つ人同士で支えあう当事者団体など、障害学生の利用可能な人的リソースの情報を収集しウェブサイト等で公開することで、生活の質の向上を図ります。・障害学生が受験→学生生活→就労にいたる際に必要としている配慮についてヒアリングを行い、生の声を機関誌やフェイスブックで紹介、ニーズに即した支援の必要性について啓発を行う。
大学内の障害学生支援室、点訳・手話・介助などのボランティア団体、知的障害・発達障害等ピアサポート団体等の情報を収集し、「障害学生支援団体」としてウェブサイトに登録。広く利用可能なデータベースとして整備する。