全国障害学生支援センター Nationwide Support Center for Students with Disabilities (NSCSD)
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団体概要
活動計画・報告
2016年度活動報告
2016(平成28)年度活動報告
~昨年度はこんな活動をしてきました!~
「大学における障害学生の受け入れ状況に関する調査」関連事業
「大学における障害学生の受け入れ状況に関する調査」実施に向けて準備してきました。送付先である全大学の連絡先(調査票の送付先、障害学生支援担当部署)をウェブ登録いただくシステムを整備したり、データベースの作成や、前回調査の質問票・選択肢などの見直しを進めてきました。これまで数年に1度の割合で実施してきた調査を将来的には通年にわたって実施し、よりタイムリーに情報提供できるようシステムを構築していく予定です。
相談・情報提供事業
今年度は相談事業に力を入れてきました。これまではメールや電話での初期相談で終わることの多かった案件の中から、継続相談になるものが増えてきています。また相談記録データベースの運用により、数年前に相談にこられた方が再度センターを利用してくださるケースにも適切に対応できるようになりました。
相談事業利用者数 合計75件
障害別の状況
肢体障害 18
精神障害 16
発達障害 12
知的障害 10
障害全般 7
その他の障害 6
その他(障害以外) 2
視覚障害 2
聴覚障害 1
内部障害 1
対応事業別
相談事業 69
その他 4
協力依頼 2
相談内容別の状況
学内サポ学内サポート 28
大学進学 24
その他 13
学外の生活 5
その他の進路 3
高校進学 2
相談依頼者
障害者本人 24
家族 18
本人・家族 10
大学 7
大学以外の法人団体 7
その他 7
教員(大学以外) 1
『情報誌・障害をもつ人々の現在』の発行
例年通り年4回発行し、同内容のテキスト版も作成しました。「先輩からのメッセージ」で障害学生の方の体験談を毎号掲載、。また「相模原事件に思うこと」(92号)、「優生思想を許さない」(93号)、「連載ハルヒコさんの気分は上々」といった、活躍中の障害当事者たちの生の声も好評です。
2016年度の発行日と協賛企業
92号 2016年7月25日
93号 2016年10月10日 ㈱Jブロード 国立職業リハビリセンター 国立吉備高原職業リハビリテーションセンター
94号 2017年1月1日 ㈱Jブロード
95号 2017年3月20日
ご協賛いただいた企業の皆様、ありがとうございました。
学生交流事業
2016年12月3日東京都多摩障害者スポーツセンターにて、センター設立以来初めて「会員の集い2016」を催しました。センター設立時の思い出話、現在の障害学生を取り巻く状況に対する熱い思いなどを語り合ったり、ビンゴやクイズで盛り上がったりと、楽しいひと時を過ごしました。今後もスタッフ・会員相互のつながりを深められるようなこうした集いを継続していきたいと思います。
またセンターの公式フェイスブックページを通して、障害学生関連の情報をお伝えしています。また障害学生ネットワークグループの加入者も増え、障害学生・当事者同士の情報交換の場として活用いただいています。さらに顔の見える交流の場としてミニ交流会を行い、普段なかなか話せないことを率直に相談しあったり、友達や家族も誘って外に出たりと、楽しく盛り上がっています。
2016年度ミニ交流会 実施スケジュール
1回目 9月18日 町田市立コメット会館 参加者7名内容:インクルーシブ教育について語り合った。
2回目 11月6日 ルーテル学院大学 参加者9名内容:学園祭「第38回愛祭」に参加した。
啓発・広報事業
外務事業外務事業
「平成28年度 障害のある学生の修学支援に関する検討会」の委員として、その報告(第二次まとめ)の作成に携わりました。その中で、かねてから当センターが主張してきた障害学生の通学・学内介助が大学における合理的配慮の一つとして盛り込まれました。また、不当な差別的取り扱いの考え方が大学の教育方針などについてまで及ぶことや、障害に基づくハラスメントの防止についても盛り込まれました。
DPI日本会議常任委員として、障害者の教育施策に関する最新の情報をセンターの活動に生かしてきました。さらに「障害のある子どもの親の学校つきそいの強制をなくそう!キャンペーン」の実行委員として活動に協力しました。
広報事業
障害者関連のイベントに参加して障害学生支援の現状について話したり、情報交換を行いました。
主な講演・広報出張先
【講演・会議出席】
4月17、18日 DPI日本会議常任委員会
4月19日 平成28年度第一回「障害のある学生の修学支援に関する検討会」
5月18日 平成28年度第二回「障害のある学生の修学支援に関する検討会」
5月20日 「大学等に通学する障害者に対する支援モデル事業」第1回検討委員会
6月16日 平成28年度第三回「障害のある学生の修学支援に関する検討会」
6月25日 DPI日本会議総会
7月22日 平成28年度第四回「障害のある学生の修学支援に関する検討会」
8月17日 平成28年度第五回「障害のある学生の修学支援に関する検討会」
8月29日 障害のある子どもの親のつきそいの強制をなくそう!会議
9月9日 「大学等に通学する障害者に対する支援モデル事業」第2回検討委員会
9月28日 平成28年度第六回「障害のある学生の修学支援に関する検討会」
10月2日 「ストップ!個別カルテ 共生教育計画をつくろう」
10月3日 障害のある子どもの親のつきそいの強制をなくそう!会議
10月19日 2016東京障害児教育教研集会で講演 演題:学校は辛いよ!~これから必要な学校の姿~
10月21日 女子栄養大学 講演
10月31日 平成28年度第七回「障害のある学生の修学支援に関する検討会」
11月17日 首都大学東京 講演 演題:「車いすで過ごすキャンパスライフ
11月24日 国士舘大学 講演 演題:障害者差別解消法と障害学生支援
11月30日 平成28年度第八回「障害のある学生の修学支援に関する検討会」
12月11日 第5回障害者政策討論集会
12月17、18日 DPI日本会議常任委員会
2017年1月9日 「大学等に通学する障害者に対する支援モデル事業」第3回検討委員会
1月16日 障害のある子どもの親のつきそいの強制をなくそう!会議
1月19日 ダスキン・アジア太平洋障害者リーダー育成事業 第18期研修生研修 演題:・日本のインクルーシブ教育の課題と展望
1月30日 平成28年度第九回「障害のある学生の修学支援に関する検討会」
3月2日 京都産業大学 平成28年度第6回障害学生支援委員会
【参加】
4月21日 ふつうに生きたい くらしたい!4.21全国大集会
6月28日 AHEAD JAPAN (全国高等教育障害学生支援協議会)
7月2日 DPI インクルーシブ教育推進フォーラム ~「みんなの学校」から考える~
8月4日 りんごの木夏季セミナー みんなの学校 木村校長講演会
8月27日 第12回「障害児」の普通高校進学を実現する全国交流集会inおおさか
9月14日 緊急フォーラム「〈父親〉から考えてみたい障害と共生社会 相模原障害者施設の殺傷事件を受けて」
9月22日 DPI日本会議全国集会
9月26日 「相模原障害者殺傷事件の犠牲者を追悼し、想いを語る会」
10月27日 10.27大フォーラム
11月27日 秋の進学相談会(埼玉)ゆっく武里
1月26日 『津久井やまゆり園事件を考える』神奈川集会
【掲載・報道】
10月31日 ラジオ 「NHKジャーナル きょうが分かる あすが聞こえる」 「特集 共生社会への模索~障害者差別解消法半年~」 コメントラジオ 「NHKジャーナル きょうが分かる あすが聞こえる」 「特集 共生社会への模索~障害者差別解消法半年~」でコメント
11月1日 『ノーマライゼーション」第36巻 通関424号 「大学における障害学生の受け入れ状況に関する調査」 p26~27
11月6日 朝日新聞西部本社版社会面 「通学支援自立の1歩」でコメント
11月30日 『知っていますか?障害者の権利一問一答』 p26~30執筆
12月28日 首都大学東京 ダイバーシティー通信第16号 p2 第2回バリアフリー講習会 「障がい学生支援と差別解消法の現状 ~車いすのキャンパスライフを通して~」掲載
2017年2月19日 NHKテレビ バリバラ キャンパスライフ応援企画 スタジオ出演コラム終わり
助成金単年度事業
<相模原市・町田市地域交流会>
この事業は相模原市社会福祉協議会ボランティアグループ等福祉活動助成を受けて実施しました。大学で学んだ障害学生の当事者や支援に携わる方を招いて、学びについて考える年に1度のイベントです。今回は2月12日に町田市ボランティアセンターでルーテル学院大学4年生の森淳史(もりあつし)さんをお招きし、盲ろう者の大学生活と支援をテーマに開催しました。25名が参加し、電車に乗るのが好きだという森さんに「遅延の時などにはどのように対処しているのか」という質問が出されたり、通訳を介さずに直接森さんと職手話で話す参加者もいるなど、活発に交流が行われました。
全国障害学生支援センター 相模原市・町田市 地域交流会
日時:2017年2月12日(日) 14時開始 16時30分終了
講師:森 敦史
司会:雪 琢馬(全国障害学生支援センター スタッフ)
情報保障:東京盲ろう者友の会通訳者
会場:町田ボランティアセンター活動室A・B
主催:全国障害学生支援センター
後援:相模原市教育委員会、相模原市社会福祉協議会、東京盲ろう者友の会、NPO HANDS世田谷、NPO自立生活企画
13:30 開場
14:00 開会挨拶:川合 千那未(全国障害学生支援センター スタッフ)
14:05 配布資料等説明 司会:雪 琢馬(全国障害学生支援センター スタッフ)
14:10~15:30 演題:大学での学びを通して望むこと~先天性盲ろう学生として~講師:森 敦史
15:30~15:40 休憩(10分)
15:40~16:25 質疑応答・交流
16:25~16:30 閉会挨拶:殿岡 翼(全国障害学生支援センター 代表)
<イオン幸せの黄色いレシートキャンペーン>
イオン相模原店のご協力により、毎月11日の「イオンデー」に来店したお客様のレシートを当センターの募金ボックスに入れていただくと、その合計額の1%の金額分の商品が寄付となります。今年度は事務所でボランティアの方などが使用する自転車、事務用品などをご寄付いただき、有効に使わせていただきました。
<障害をもつ学生・支援者向けポータルサイト整備事業>
「2015年度NHK歳末たすけあい配分金(社会福祉法人 神奈川県共同募金会)」の助成により、新しいWindowsOsに対応したウェブサーバとパソコンを整備しました。また当センターで作成した全国の大学一覧、特別支援学校一覧、および「大学における障害学生の受け入れ状況に関する調査」回答履歴検索を公開し、広く活用いただけるようにしました。
<平成28年度 障害者向けパソコン等器材整備事業>
これまで当センターで使用してきたパソコンや視覚障害者向けスクリーンリーダーなどのソフトはWindowsXp対応のもので、すでにサポートが切れてしまい、動作が不安定になるなど活動継続に支障をきたしていました。そこで公益財団法人車両競技公益資金記念財団からの助成により、Windows10に対応したパソコンとモニター、スクリーンリーダー等のソフト、落雷に備えてデータを守るための無停電電源装置、車いすに合わせて高さを変えられる机を購入することができました。
<機関誌など発行物の点字版作成>
当センターで情報誌やリーフレットなどの点字版作成に使用してきた点訳ソフトや点字ディスプレイはWindowsXp対応のもので、7月から使用できない状況が続いていました。そこで特定非営利活動法人日本チャリティープレート協会からの助成により、Windows10に対応した点字版作製のための点訳ソフトと点字ディスプレイを購入することができました。
その他
通常の業務として以下のことを行いました。いつもお手伝いくださるボランティアの皆様、ありがとうございます。
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