HOME |
全国障害学生支援センター Nationwide Support Center for Students with Disabilities (NSCSD) |
全国障害学生支援センター 2011(平成23)年度活動計画
〜今年度はこんな活動をします!〜
活動方針
「誰もが、学びたいときに学びたい場所で、自由に学べる社会を作るための活動」として、これまで活動を展開してきました。今年度はそれに加えて、未曾有の東日本大震災が起きたことも踏まえ「つながろう障害学生、つながろう日本」を合い言葉に、当センターが「障害学生・障害当事者のハブ(拠点)となる」ことを目指し、活動を展開します。ともに活動する障害学生・障害当事者の発掘にも力を注ぎます。そうした流れを踏まえて、今年度は下記のことに重点を置きます。
・過去15年間積み上げてきた活動の基盤である大学調査を、再開にむけて道筋をつくり、加えて、現在の幅広い障害学生関連の情報を外部の団体・企業とも協力して集約することで「障害学生・障害当事者のハブ(拠点)」を強固なものにします。
・相談・情報提供事業、情報誌の発行、交流会事業などの連携を深め、障害学生の体験を発掘・活用できるピアサポート体制の充実を図ります。
・各地で活動を続けている障害学生の掘り起こしを積極的に行い、障害学生のリーダーとなる人材、活動の拠点となる人材の育成に取り組みます。
・障害学生、当事者団体がこれまで以上に活動に参画できるよう、センターの会員体制について見直しを検討します。
-
-
次回調査の実施に向けて、前回調査の見直しと改善を行います。今年度は、可能な範囲で部分的に大学調査関連データの更新を行っていきます。調査で集めた大学の情報を、より活用できるよう積極的な情報提供を進めます。また、当センターだけで情報収集するのではなく、幅広い障害学生関連の情報を外部の団体・企業とも協力して集約することで、「障害学生・障害当事者のハブ(拠点)」を強固なものにします。
-
-
障害をもつスタッフが大学受験や学生生活、学内サポートに関する相談に応じます。『大学案内障害者版』のデータを活用することはもちろん、継続した相談や障害学生のニーズに応えられるよう、人や他団体とのつながりを活かして、きめ細かな相談を行います。また、社会人として活躍されている卒業生や当事者団体との連携を深め、ピアサポートによる解決方法、プライバシーに配慮した相談事例の共有化なども視野に入れていきます。
-
-
墨字版、点字版、テキスト版の3媒体で、年4回定期発行します。「センターの情報誌だから載せられること」を大切にし、当事者がありのままの自分を表現できたり、学生支援に特化した内容を集めるなど、人脈とセンターのよさを活かした誌面作りを心がけます。今年は特に、「地域で活躍する当事者団体」を掘り起こし、活動のネットワークを強化していきます。また、年間を通して楽しんでいただけるよう、連載記事や季節感のある写真・イラストも掲載します。
2011年度の発行日と主な内容(予定)
72号 2011年7月14日(木) 東日本大震災と障害学生
73号 2011年9月15日(木) 受験が変わる、学ぶ方法が変わる
74号 2011年12月15日(木) 改正障害者基本法を障害学生に活かす
75号 2012年3月15日(木) 地域で活躍する当事者団体と学生生活
-
-
震災の影響で延期となっていた「障害をもつ学生交流会2011」を5月に無事開催しました。今後は、ミニ交流会という形で数ヶ月に1回の交流も企画の予定です。近隣の大学訪問時などに、積極的に在籍する障害学生との懇談・意見交換をすすめ、障害学生のネットワーク化を図ります。
全国の障害学生の交流と情報交換・情報発信の場として、引き続き障害学生メーリングリストを運営します。センターから話題提供や質問を投げかけるなど、ML内での情報交換が活発に行えるような工夫をします。また、機関誌の記事につながるようなML運営も心がけます。また、ツイッターやブログなど新しいメディアを使った情報交流も実験していきます。
-
啓発・広報事業
外務事業
-
障害学生当事者の活動が活発になるよう、当事者に近いところで外務事業を展開していきます。具体的には、障害学生が集まる場所で懇談をもったり、大学や高校など、学生・教職員の集まる場所で双方のニーズをつかむなど、積極的に接点を探し、相談や機関誌への投稿をはじめとしたセンターの利用につなげるような外務に取り組みます。また、DPI日本会議
常任委員選出団体として、障害学生の実情を明らかにし、教育や福祉の分野で政策課題として取り入れられるよう要望していきます。
広報事業
-
広報の的を絞り、当事者に近い関係者や事務所のある地域から順に広報することで、潜在的なニーズを掘り起こすこと、身近な地域で顔の見える双方向・継続的な情報交換を目指します。同時に、広報の方法やデータベースを整理し、センター全体の事業と関連づけながら効果的・効率的な方法を検討します。
また、各分野での経験豊富なボランティアの方の意見を取り入れ、知恵を出し合って活動の充実を図るほか、企業などとの関係をていねいに作ることで、お互いにとって事業のメリットになるような活動展開を模索します。
業務報告へ戻る