2026年度障害学生交流会報告

障がい学生の就職準備・応援サイト(インターンシップ・オープンカンパニー企業研究サイト)「プレサーナ」

木村由美

毎年実施している「障害学生交流会」。今年もさまざまな障害のある高校生、大学生、卒業生が集まり、それぞれの経験や思いを語り合いました。今年の交流会の様子をご紹介します。


自分の権利を守るテクニック

交流会の前半には、NSCSD代表理事の殿岡翼から「自分の権利を守るテクニック」と題してスピーチがありました。法律や制度を知ることだけではなく、自分の経験を人と共有し、さまざまな人と出会いながら学び続けることの大切さが語られました。一人で抱え込まず、経験や悩みを共有し、お互いに支え合うことがエンパワメントにつながるというメッセージが参加者に届けられました。

大学受験・入学前の準備について

休憩後、司会の殿岡栄子から最初の話題として「大学に入る前に障害があることで困ったことや、工夫したことはありますか」とテーマが投げかけられ、進学準備について意見交換が始まりました。

といった意見が出されました。
受験方法や必要な配慮は人それぞれ異なるものの、大学へ早めに相談し、自分に必要な支援を具体的に伝えることの大切さが共有されました。

大学生活が始まって困ったこと

続いて司会から、「大学に入学した頃のことを覚えていますか。合理的配慮に関係なくても構いません」と呼びかけがあり、大学生活のスタート時に感じたことが語られました。

大学生活では、授業の受け方だけでなく、介助者を確保することや、支援に関わる人、友人との関係づくりも大切なテーマになることが共有されました。

大学で受けたサポート

続いて司会から「大学では、困ったときに誰からどのようなサポートを受けていましたか」と質問が投げかけられました。

大学の制度による支援に加えて、同級生や友人から得られる授業の情報や日常的な手助けが、学生生活を支える大きな力になっていたことが共有されました。

必要な配慮をどのように伝えるか

続いて司会から「自分の障害や必要な配慮を、大学へどのように伝えていましたか」と話題が広げられました。

必要な配慮は、障害名だけでは伝わりません。自分の状況や必要な支援を具体的に整理し、大学の支援部署や教員とコミュニケーションを重ねることが大切だと共有されました。

自分に合った学び方の工夫

次に司会から、「通学や授業の中で、自分自身が工夫したことはありますか」と問いかけがありました。

障害の特性や環境は異なっていても、ICTの活用、教員との話し合い、介助者との距離の取り方など、それぞれが自分に合った方法を考えながら学んできたことが共有されました。

合理的配慮の申請と運用の課題

最後に司会から、「合理的配慮の申請はどのように行い、どのようなところに困りましたか」と問いかけがありました。

合理的配慮の制度があっても、申請から決定までの時間や、実際の授業での運用には課題があります。大学全体で認められた配慮であっても、教員や科目によって対応に差が生じている現状が共有されました。

高校生参加者の感想

話し合いの節目で、司会の殿岡栄子から高校生の参加者へ「ここまでの話を聞いて、気になったことや感想はありますか」と声をかけました。

という感想が出されました。これから大学進学を考える参加者にとって、先輩たちの具体的な経験を聞き、入学後の生活や必要な準備を考える機会となったようです。

協賛企業からのプレゼンテーション

交流会の最後には、今回ご協賛いただいた株式会社ミレニアム様からプレゼンテーションがありました。全国障害学生支援センターの活動に共感し、今後も一緒に取り組んでいきたいという思いとともに、重度訪問介護や、障害のある人の住まい探しを支援する取り組みが紹介されました。学生生活だけでなく、卒業後の自立生活や地域での暮らしに関する貴重な情報が得られる時間となりました。

交流会を終えて

今回の交流会では、大学受験から入学後の生活、合理的配慮の申請、授業や介助の工夫まで、参加者の実体験に基づくさまざまな話を聞くことができました。障害の種類や年代が異なっていても、経験や知恵を出し合い、互いの話に耳を傾けることで、新たな気づきが生まれる時間となりました。

プレゼンテーションをしてくださった株式会社ミレニアム様、ご協賛いただきありがとうございました。
また、パソコン通訳ubiquitousの皆様にも、心より御礼申し上げます。会場設営、撮影、マイク回し、受付などでお手伝いいただいたボランティアの皆様、ありがとうございました。
来年も皆様と会場でお目にかかれることを楽しみにしています。