支援センターの動き~2024年度の事業報告~

1.「大学における障害学生の受け入れ状況に関する調査」等、調査関連事業

  • ・2024年7月11日から12月28日まで「大学における障害学生の受け入れ状況に関する調査2024」を実施し、381校から回答をいただきました。その結果を書籍『大学案内2026障害者版』としてまとめ、本年2月10日に発行しました。ご回答くださった大学の皆様にお礼申し上げます。
  • ・今回は学校推薦型選抜試験、総合型選抜試験での受験可否、および合理的配慮について新しく調査項目を追加しました。

2.障害学生支援に関する相談・情報提供事業

  • ・今年度は進学・学内サポートを中心に計60件の相談が寄せられました。
  • ・障害別では肢体障害と発達障害の相談が多く、精神障害がこれに続きます。
  • ・依頼者別では、家族からが最も多く、障害者本人がこれに続いています。
  • ・内容では、大学入学後の通学や学内サポートに関することが多く、受験・進学に関することがこれに続いています。
  • ・障害者差別解消法の施行により、合理的配慮の提供が私立大学を含めすべての大学で義務化されましたが、実際には思ったように配慮が提供されない、受験前の相談で差別的な発言をされたなどの事例が多いのが実情です。
  • ・毎月第3土曜日に障害学生相談会を実施しました。相談会をきっかけに継続してサポートを望む方が増えています。

3.『情報誌・障害をもつ人々の現在』等、機関誌発行事業

年4回発行しました。障害学生・卒業生の「先輩からのメッセージ」を毎号掲載したほか、当センターの大学受け入れ調査分析、イベントの様子などを掲載しました。

  • ・127号の発行をもって、紙媒体での発行を終了しました。

4.「障害をもつ学生交流会」等、学生交流事業

  • ・Facebook障害学生ネットワークグループは、障害学生・当事者同士の情報交換の場として活用いただいています。
  • ・2020年8月より実施した「新型コロナウイルス感染症(COVID19)によって障害者が受ける影響に関するアンケート」の結果を随時SNSで公開しています。
  • ・例年通り「障害学生交流会」を3月30日に開催しました。今回は会場で対面で参加する方と、オンラインで参加する方がともに交流できるようハイブリッドで行いました。
  • ・毎月第1金曜日にミニ交流会を開きました。
  • ・月に1度 スタッフ同士、オンラインで懇親会を行い、絆を深めました。

5.障害学生支援に関する啓発・広報事業

外務事業

  • ・障害学生関連の会議に出席したり、障害学生支援に関する講演を行いました。

広報事業

  • ・公式TwitterとFacebookを毎日更新して、センターのイベント告知はもちろん、障害者福祉や教育に関連するニュースに関してスタッフのコメントを投稿しました。
  • ・公式YouTubeチャンネルで、大学受け入れ調査の分析、スタッフの事務所での日常や、イベントの様子をアップしました。
  • ・『大学案内2026障害者版』が好評発売しました。
  • ・『大学案内2026障害者版』とホームページに広告協賛いただきました。ご協力いただいた企業・団体の皆様、本当にありがとうございました。
  • ・活動継続のため寄付を募集し、賛助会員等多くの方にご支援いただきました。また「ヤフーネット募金」、「つながる募金」を通じてご寄付いただきました。この場を借りてお礼申し上げます。
  • ・相模原社会福祉協議会ボランティアセンター、ACTIVO(ボランティア募集サイト)、当センターホームページでボランティアを募集し、何名かの方がご参加くださりお手伝いいただいています。
  • 主な講演・広報出張先リンク(準備中)

6.助成金単年度事業など

<イオン幸せの黄色いレシートキャンペーン>

イオン相模原ショッピングセンターのご協力により、毎月11日の「イオンデー」に来店されたお客様のレシートを当センターの募金ボックスに入れていただくと、その合計額の1%分がギフトカードとして寄付されます。今年度は洗剤・トイレットペーパーなどの消耗品、文房具などの事務用品を購入し、有効に使わせていただきました。

<総合型選抜等、多様な入試形態での障害学生に対する合理的配慮>

「2023年度NHK歳末たすけあい配分金(社会福祉法人 神奈川県共同募金会)」の助成により、以下の事業を実施しました。

事業実施の目的:当センターの「大学受け入れ調査」では、主に一般入試における障害学生に対する合理的配慮について長年調査してきました。一方、障害者枠の特別選抜試験についても調査項目を設けてきましたが、回答数が非常に少ない状況です。近年、総合選抜型入試による各大学で特色のある受験形態が取り入れられるようになり、それらの受験での合理的配慮についての情報が求められるようになりました。そこで多様な受験形態での合理的配慮について調査し、その実施状況と課題を明らかにすることで、障害学生の受験時の選択肢を広げていくことを目指します。

1.「大学における障害学生の受け入れ状況に関する調査2024」(2024年7月~12月実施)では、学校推薦型選抜試験、総合型選抜試験での受験可否および合理的配慮について、新しく調査項目を追加しました。その結果を『大学案内2026障害者版』(2025年2月10日発行)およびホームページ「大学案内ウェブ情報サービス」で公開しました。また上記調査の分析については『情報誌・障害をもつ人々の現在』に掲載継続中であり、ホームページで公開予定しています。

  • ① 様々な障害のある当事者の体験記を『情報誌・障害をもつ人々の現在』に掲載しました。
  • ② ①と、当センターに寄せられる相談事例に基づき、障害学生の大学での受験・学内支援における現状と課題について、学生の個別相談や「障害学生相談会」および「障害学生交流会」等で紹介しました。

7.2025年3月30日に「創立25週年記念イベント」を開催しました。

8.その他

通常の業務として以下のことを行いました。いつもお手伝いくださるボランティアの皆様、ありがとうございます。

  • ・会員登録・更新手続き
  • ・情報誌作成・発送
  • ・大学受け入れ調査データベースプログラミング作業
  • ・調査回答依頼の電話かけ作業
  • ・書籍発送
  • ・名簿入力
  • ・会計作業
  • ・ホームページ更新
  • ・サーバ管理(バックアップ等)
  • ・動画作成

6月29日 第2回定時社員総会 2023年度決算の承認、理事及び監事の任期満了に伴う改選

6月29日 第1回理事会 代表理事・及び業務執行理事の選任、2023年度活動報告承認

9月15日 第2回理事会 2025年度事業計画骨子の承認

2025年3月1日 第3回理事会 2025年度事業計画及び予算承認